君の名は
神木きゅんの声が聞きたくて観に行ってきました。
『君の名は』
〜感想〜
絵が綺麗だった。
前日に『秒速5センチメートル』と『ほしのこえ』をU-NEXTで久々に観てさえいなければ、もっと素直に観れたんじゃないだろうか。と、上映中邪念が浮かんじゃって純粋に楽しめず。(理由は下記)(ネタバレあり)
何を求めて映画を観るか、って人によっても、その時の気分や状況によってだって違うもので、個人的な映画の良し悪しって、その時の自分に如何にカッチリハマるかなんじゃないかと思ったり。
その凹凸が合わないと、うまく映画に入り込めないまま、ずっと宙ぶらりんで、ただ座ってスクリーンを眺めてるだけの行為になってしまったりするから難しい。
そもそも映画を観るときに、期待とかそういうの持ち込んじゃいけないんだって、改めて痛感。
具体的にハマらなかった部分(ネタバレ)
- 疑問符が多い
入れ替わり時、日記付けたり、学校通ったり、バイトしたりと、普通に生活送ってたのになぜ年が違うのに気づかなかったのか?
電話番号まで知ってるっぽいのに、なぜ住所を知ろうとはしなかったのか?入れ替わり時にお互い会いに行くって考えには至らなかったの?
そもそも入れ替わった原因は?どこが入り口?お婆ちゃんからの家系?昔町が燃えて神事の意味がわからなくなった事に関係あるの?隕石湖に過去落ちた隕石と今回の隕石の繋がりは?口噛み酒で繋がったのは神様の力?その辺イマイチわからないまま…(理解力がないだけ…?)
- 出会えた版『秒速』
最後のシーン。まんま『秒速』だった。これが描きたいが為の1時間半だったのかな。監督の顔が見えた気がしてスーッと現実に引き戻される感覚。
- 音楽が…
いい曲だなとは思うんだけど。なんだけど…BUMPみたいだよね…?って言うとファンにマジギレされるの知ってるけど(過去のトラウマ)…BUMP…って終始思ってしまって素直に曲聴けなかった。(これは私の問題か)
- 前半がCMのまんま
前半の入れ替わりドタバタコメディ部分の状況説明の台詞が、事前に見た予告編の内容そのものだった。予告で内容晒しすぎると、映画を観た時の驚き半減しちゃって良くない…。
- SF?ファンタジー?ラブストーリー?
これはジャンルとして何処に属する作品になるのか?『ほしのこえ』のようなSF世界上でのラブストーリー(所謂セカイ系)ではない。『秒速5センチメートル』のような純粋なラブストーリーでもない。ファンタジーラブストーリー?設定にリアリティを求めちゃいけなかったのかな?沢山の矛盾や疑問は、神様とか運命とかそういう言葉で納得させる作品?なのであれば、観客をねじ伏せられる程の説得力が欲しいなと思った。運命にもリアリティとか根拠は必要じゃないか?それが無いとただのご都合映画になっちゃわない?
そもそも新海誠作品を観て、心を揺さぶられるほどの感動を得られた事がない事に気づいた。(今更…)
男女が出会い、離れ離れになって、それぞれの道を行く…(今回はまた出会う)
綺麗な描き方だなぁ…。
それ以上の感想がない…。
恋愛経験の差ですか、これは。
〜総評〜
合う合わないってありますね。